熱海駅からさほど遠くない相模湾を眼下に望む高台に、旧日向別邸は建っています。
屋上を庭園とする地下室を利用してつくられた離れは、日本の文化と風土を愛したドイツ人建築家ブルーノ・タウトの設計によるものです。
熱海ってホント坂だらけの所です。平地は無いに等しい感じでした。
タクシーでここに来るまでも、自分で運転する気にはなれない細い道でした。
旧日向別邸はこの坂を、ず~と下った所にありました。
これが旧日向別邸の外観写真です。
タウトが設計した地下部分は、恐ろしく急な崖部分ですので写真には取れませんでした。
木々の間から、海沿いの下を走っている国道が見えます。
ここが玄関です。
残念ながら内部の写真撮影は禁止になっておりました。
実際にご自身の目でご覧になってください。
要予約になっているようです。
タウトが室内設計した部屋は、木造二階建て上屋擁壁を兼ねて造成された人工庭園(南海側)の地下部分にありました。
地下室へは、上屋1階居間の既設木戸からと、玄関左木戸との2ヶ所ありました。
地下室に下りてゆくと、ニッチ・社交室(ピンポン室)・洋間・和室・ベランダが微妙な角度を持って空間構成されていました。
それぞれの部屋は、社交室(ベートーベン)・洋間(モーツアルト)・和室(バッハ)と名づけられているようです。
タウトは、ナチス・ドイツに追われ、日本を訪れ高崎の禅寺少林山達磨寺で暮らしながら、桂離宮、伊勢神宮などの日本の伝統美の再発見に貢献し数々の著書を残しているそうです。
この建物は、篤志家が平成16年に取得され、同年11月に熱海市に寄付されたそうです。
平成18年7月に国の重要文化財の指定を受けたそうです。
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