内子座は、大正五年(1916)に、大正天皇即位の大典を記念して建てられた歌舞伎劇場だそうです。
江戸時代から町民、近隣在郷の人たちの娯楽であった歌舞伎や人形芝居をする殿堂として、有志18名の発起により、『大典記念株式会社内子座』を興し、建築費三千四百二十三円を投じ、地元の大工、左官によって完成したそうです。
ところで今の金額に換算するとHow Much?
建物は、この時代全国的に建てられた劇場の基本に習い、妻側を正面にした木造瓦葺き2階建てになっていました。
歌舞伎劇場として備えるべき回り舞台や花道などを整えているとの事です。
大正五年の落成時、奈落は人が立って歩けるようなものではなく簡易的なものだったそうです。
地下水の水位が高く、完全な形の奈落を造ることができながったようらしいです。
昭和の大改修の時も見送られたようですが、平成六年(1994)三月に現在のような奈落に改修されたそうです。
この中、ひんやりとしていて、気持ちよかった!
三方に観劇スペースがありました。
劇場は、時代の返還とともに映画館や商工会議所に転用され、部分的な改造が繰り返されたとのことです。
昭和五十年代に始まる内子町の歴史的環境保全の一環として保存の機運が高まり、昭和六十年(1985)に復元完成されたそうです。
もうじき落成してから100年です。
どんな良い建物も、完成した時から古くなります。長く良い状態で保つには、細かな不具合が出た時点で、速やかに補修していかないとダメになってしまいます。
古いものを残して観光に結び付ける、内子の方々の大変な努力の積み重ねだと思いました。
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