甲府市|家事動線と性能を整えた、高性能平屋

太陽光パネルを載せた平屋住宅の外観正面

山梨の自然に溶け込む、平屋の住まい。

外観は落ち着いた色合いでまとめながら、
軒の深さや素材感で、やわらかな表情をつくりました。

暮らしの中心が自然とつながるよう、
室内と外の距離感にも配慮しています。

ご夫婦お二人が、これから先も無理なく暮らせるよう、
広さや間取りは必要な分だけに抑えています。

目次

ご相談のきっかけ

山並みを背景にした平屋住宅の外観斜め全景

もともと敷地内には、以前おばあさまが住まわれていた築年数の経った家屋があり、
「この家をリフォームして住めないか」というご相談から家づくりが始まりました。

現地調査を進める中で、耐震性や断熱性能、給排水などインフラの老朽化を考えると、
リフォームでも新築に近い費用がかかる可能性があることが分かりました。

そこで、リフォームと新築の両方の可能性を整理しながら検討を進め、
最終的には 性能・安心・これからの暮らし を重視して、新築の平屋住宅を選択されました。

計画を進めるうえでの課題

深い軒と木目玄関ドアのある玄関アプローチ

計画を進める中では、建物そのもの以外にも多くの整理が必要でした。
敷地には過去に設定された抵当権が残っており、その確認や抹消手続きに時間を要しました。
また、土地の地目が農地であり、農地転用や農振除外といった手続きも必要でした。

結果として、最初のご相談から着工までには数年を要しましたが、
「ここでしっかり整理できてよかった」と、今では前向きに受け止めていただいています。

大切にしたのは「家事が楽で、落ち着けること」

ダイニングとテレビ背面の木目壁が見えるLDK

ご夫婦お二人とも共働きということもあり、
日々の暮らしの中で 家事の負担をできるだけ減らすこと を大切にしました。

回遊動線はあえて設けず、
キッチンから洗面・脱衣・ランドリーへとスムーズにつながる一直線の動線とすることで、
移動距離を短く、分かりやすい間取りとしています。

また、LDKを住まいの中心に据え、
どの部屋へも無理なくアクセスできる構成としました。

家事動線とランドリー計画

洗面カウンターと乾燥機を設置したランドリースペース

洗面・脱衣・ランドリースペースは近くにまとめ、日々の家事がスムーズに流れる配置としました。
朝の身支度から洗濯まで、無理なく続く動線を意識しています。
天候や時間帯に左右されず洗濯ができるよう、ガス衣類乾燥機「乾太くん」を設置しました。

洗う・干す・しまうが一連の流れで完結するため、
忙しい日常でも無理なく家事をこなせる環境になっています。

急な来客時にも生活感が出にくいよう、
家事スペースは玄関から少し奥に配置している点も工夫のひとつです。

コンパクトでも広がりを感じるLDK

木目アクセント壁とテレビを配置したリビング

延床面積は24坪とコンパクトな平屋ですが、
天井を勾配天井とし、空間を一体的につなげることで、
実際の広さ以上に開放感を感じられるLDKとしています。

室内を細かく仕切らず、視線が抜ける配置とすることで、
10畳用エアコン1台でも家全体の温度差が少ない、快適な室内環境を実現しています。

収納は「必要な場所に、必要な分だけ」

大きな収納を一か所にまとめるのではなく、
キッチンにはパントリー、寝室にはウォークインクローゼット、
ランドリーには日常使いの収納を設けました。

それぞれの場所で「使うものを、使う場所に」収納できるため、
無理なく片付く暮らしにつながっています。

必要な場所に、必要な分だけ、使い方が固定されすぎないよう、余白を残した空間構成としています。

高性能だからこそ、静かで心地よい住まい

キッチンと横並びのダイニングスペース

断熱性能は断熱等級7(UA値0.22)、
完成時の気密性能はC値0.2と、高い性能を確保しています。

南側に大きな開口を設け、
冬は日射を取り込み、夏は深い軒で日射を遮るパッシブ設計も取り入れました。

高断熱・高気密の住まいは、外の音も入りにくく、
室内はとても静かで落ち着いた環境となっています。

住んでから感じていること

主寝室とウォークインクローゼット

「旅行に行かなくても、家でゆっくり過ごす方がいい」
そう感じていただけるほど、居心地の良い住まいになったとお話しくださいました。

コンパクトな平屋だからこそ、
お互いの気配を感じながら、無理のない距離感で暮らせる住まいです。

施工概要

エリア山梨県甲府市
工事種別新築(建て替え)
構造木造軸組工法(金物工法)
耐震性能耐震等級3(許容応力度計算)
階数平屋
延床面積約24坪
家族構成ご夫婦2人
断熱性能断熱等級7(UA値 0.22)
気密性能C値 0.2(完成時測定)
竣工2024年

担当者コメント

今回の住まいづくりは、建て替えという選択だけでなく、土地や権利関係の整理から始まる、時間をかけた計画でした。
一つひとつ課題を整理しながら進めたことで、将来に不安を残さない住まいになったと感じています。

性能や数値だけでなく、共働きのお二人が日々の暮らしを無理なく楽しめること。
そして「家にいる時間が心地よい」と思っていただけることを大切に、設計と施工を行いました。

コンパクトな平屋だからこそ、性能・動線・空間のつながりが素直に活きる住まいになっています。

太陽光パネルを載せた平屋住宅の外観正面

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