
私たちは、性能や数値そのものを誇りたいわけではありません。
住み始めてからの安心や快適さを考えたとき、
それを支えているのは、設計だけでなく施工の精度だと考えています。
ここでは、私たちが家づくりの中で大切にしている
技術や施工への考え方をお伝えします。
性能や数値より、施工の積み重ねを大切にしています
住まいの性能は、数値だけで決まるものではありません。
同じ性能表示であっても、
どのように施工され、どのように管理されているかによって、
実際の住み心地には差が生まれます。
「何を使うか」ということも大切ですが、
私たちはそれと同じくらい、
「どのように施工するか」を大切にしています。
一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることが、
住み始めてからの安心や快適さにつながると考えています。
断熱・気密への考え方
数値だけを追わず、実際の暮らしで感じる快適さを
断熱や気密は、
毎日の暮らしの中で、少しずつ差が出てくる部分だと考えています。
朝起きたときに、部屋が冷えきっていないこと。
夏に帰宅したとき、家の中がむっとしすぎていないこと。
そうした何気ない場面の積み重ねが、
「この家は過ごしやすい」と感じる理由になります。
私たちは、数値だけを目標にするのではなく、
住んでからの体感を大切にしながら、
断熱や気密に向き合っています。
そのために、材料の性能に頼りきるのではなく、
施工の一つひとつを丁寧に行うことを大切にしています。

見えない部分の施工精度
完成後には見えなくなる部分こそ、丁寧に
壁の中や床下、天井裏など、
完成後には見えなくなる部分が、
住まいの性能や耐久性を支えています。
そうした部分は、
住んでから確認することが難しいからこそ、
施工する側の姿勢がそのまま表れる場所でもあります。
私たちは、
「見えなくなるから省く」のではなく、
「見えなくなるからこそ、丁寧に施工する」
ことを大切にしています。
目立つ部分だけでなく、
住まい全体のバランスを考えながら、
一つひとつの工程を確実に積み重ねています。

現場管理とチェック体制
任せきりにせず、各工程を自分たちで確認
家づくりの現場では、
多くの工程が重なりながら進んでいきます。
私たちは、それぞれの工程を
職人任せにするのではなく、
自分たちの目で確認しながら進めることを大切にしています。
組織が大きくないからこそ、
設計の意図や細かな納まりを共有しやすく、
現場での判断も無理なく行えます。
そうした日々の確認の積み重ねが、
住み始めてからも安心して暮らせる住まいにつながると考えています。

職人との関係性
長く一緒に仕事をする、信頼できるチームとして
家づくりは、
一人で完結するものではありません。
私たちは、長く一緒に仕事をしている職人たちと、
日々顔を合わせながら、
考え方を共有して家づくりを行っています。
お互いの仕事を理解し、
気になる点があればその場で声を掛け合える関係だからこそ、
無理のない施工ができると考えています。
そうした日々の積み重ねが、
住まいの仕上がりや安定した品質につながっています。

自社施工・多能工的な体制について

高性能な住まいを、安定してつくるために
私たちは、木工事を基本として、
基礎工事や電気設備工事、給排水設備工事、
空調設備工事や太陽光発電工事など、
住まいづくりに関わる多くの工程を自社で施工しています。
これは「自社でできるから行っている」というよりも、
高性能な住まいを、安定してつくるために
この体制が最も合理的だったからです。
工程ごとに会社が分かれると、
情報や意図が伝わりにくくなり、
断熱や気密といった性能にも影響が出ることがあります。
一つの住まいを、一つの流れとして捉え、
見えない部分まで一貫して管理することで、
施工の精度を積み上げやすくなると考えています。

自社で行っている主な工事内容
木工事(構造・造作)
構造材の加工から建て方、内部の造作までを自社で行っています。
設計意図や納まりをその場で確認しながら進めることで、
細かな調整や判断を早く、確実に反映できる体制を整えています。
基礎工事
配筋や型枠、打設前の確認までを自社で管理・施工しています。
建物を支える重要な工程だからこそ、
見えなくなる部分も含めて丁寧に進めることを大切にしています。
電気工事
配線計画から施工までを自社で行っています。
断熱・気密との取り合いや将来の使い方も考えながら、
安全性と使いやすさの両立を意識した施工を行っています。
給排水設備工事
給水・排水・給湯の配管工事を自社で行っています。
漏水や結露のリスクを抑えるため、
貫通部や取り合い部分まで含めて一体で管理しています。
空調設備工事
エアコンなどの空調設備工事を自社で行っています。
配管経路や貫通部の処理まで含めて管理することで、
性能を損なわず、住まい全体に負担をかけない施工を心がけています。
太陽光発電工事
太陽光発電設備の設置工事を自社で対応しています。
屋根や構造との関係を理解した上で施工することで、
長期的な安心につながる設置計画を大切にしています。
なぜ自社施工にこだわっているのか
高性能な住まいを実現するためには、
設計だけでなく、施工の精度を安定させることが欠かせません。
組織として小さいからこそ、
情報が分断されにくく、
設計と現場の判断をすばやく共有することができます。
一方で、自社施工という体制は、
一度に多くの新築を手がけたり、
年間に何十棟もの家を建て続けることには向いていません。
断熱や気密といった性能は、
一つひとつの工程の積み重ねによって形づくられていきます。
私たちは、その積み重ねを
最後まで自分たちの責任で見届けたいと考え、
現在の自社施工・多能工的な体制に行き着きました。
人口が減少し、大量生産・大量消費の時代が終わりつつある今、
私たちは、数を追う家づくりではなく、
この地域に長く残り、
住み継がれ、資産として価値を持ち続ける住まいを
一棟ずつ丁寧につくっていきたいと考えています。

なぜ同じ性能表示でも差が出るのか
違いは、設計よりも現場に現れます
住まいの性能は、
図面や数値だけで決まるものではありません。
同じ性能表示であっても、
実際の住み心地に差が出ることがあります。
その違いは、
断熱材の入れ方や配管・配線の納まり、
現場での判断や施工の積み重ねに現れます。
どれも一つひとつは小さなことですが、
それが重なることで、
暮らしやすさや安心感に差が生まれると考えています。
私たちは、
その差が出やすい部分をできるだけ自社で管理し、
最後まで目の届く形で家づくりを行っています。

技術をどう活かしているか
技術は目的ではなく、暮らしを支える手段
私たちが大切にしている技術や施工の考え方は、
それ自体を目的にしているわけではありません。
日々の暮らしの中で、
無理なく、心地よく、長く住み続けられること。
そのために必要なものとして、
断熱や気密、施工精度や管理体制があると考えています。
施工事例では、
そうした技術や考え方が、
どのように住まいとして形になっているかをご紹介しています。

最後に
ここまで、私たちの施工や技術への考え方をお伝えしてきました。
これらは、特別なことをしているというよりも、
家づくりに向き合う中で、
自然と行き着いたやり方です。
家づくりには、
合う・合わないがあると思っています。
私たちの考え方や施工の姿勢に共感していただけた方と、
無理のないかたちで、
じっくりと家づくりを進めていければと考えています。
