甲斐市で行った、中古住宅フルリフォームの施工事例です。
住み替えにあたり、物件購入前の段階から一緒に確認を行い、これからの暮らしに合わせた住まいへと整えました。
ポイント
- 住み替え前提で「中古+フルリフォーム」を選択(費用と立地の両立)
- 水回り+配管更新を優先し、将来の漏水リスクを先回りで対策
- LDK化と対面キッチンで、家事動線と開放感を両立
- 2階天井・1階床を中心に断熱補強し、体感の底冷えと冷暖房効率を改善
- オール電化に合わせて幹線・分電盤も更新(40A→50A、200V回路増設)
本事例では、住み替えのきっかけから中古住宅購入前の確認、
そしてリフォーム計画・施工までの流れを、実際の判断ポイントとともにご紹介します。
施工概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県甲斐市 |
| 建物種別 | 中古住宅 |
| 築年数 | 約35年 |
| 家族構成 | ご夫婦+お子様 |
| 工期 | 約3か月 |
| 工事の中心 | 水回り全面改修+間取り調整+部分断熱補強 |
| 内装 | 1階・2階:壁紙全面張替え/1階床ほぼ全面改修/2階床部分改修 |
| 給湯配管 | エコキュートから全て新設 |
| 給水配管 | 外部塩ビ管は既存利用/内部はヘッダー方式で全て新設 |
| 排水 | 切り回し |
| 断熱(2階天井) | 高性能グラスウール105mm×2(計210mm) |
| 断熱(1階床・既存) | ポリスチレンフォーム40mm(根太間を床下から充填) |
| 断熱(1階床・新設) | ポリスチレンフォーム65mm(大引き間) |
| 電気 | オール電化対応/契約容量:40A→50A/200V回路増設/分電盤交換 |
| 主な設備 | キッチン:TOTO ザ・クラッソ(背面収納含む)/UB:タカラ グランスパ/1F洗面:TOTO オクターブLite/2F洗面:TOTO Aシリーズ/トイレ:TOTO ピュアレストQR |
| 概算費用 | 約1,300万円(※当時の物価・工事条件による) |
リフォームのきっかけ
もともとは、駐車スペースが確保しづらく、道路幅も狭い立地にお住まいでした。
日々の車の出し入れが負担になりやすく、将来の暮らしを考える中で、
- 駐車しやすい立地
- ゆとりのある広さ
- ある程度の庭が確保できる環境
を条件に、住み替えを検討されるようになりました。
新築も一つの選択肢でしたが、土地から新築となると費用面の負担が大きくなるため、
中古住宅を購入し、必要な部分をしっかりとリフォームするという選択をされました。
中古住宅購入前からの関わり
中古住宅を契約する前の段階でご相談をいただき、物件の内見に同行しました。
築年数は約35年。購入前のチェックでは、以下の点を重点的に確認しています。
- 過去の雨漏り跡と、その原因
- 床の傾き(生活に支障が出るほどではないことを確認)
- サッシの状態(年数相応)
- シロアリ被害の有無(形跡なし)
- 給水・給湯配管の劣化状況
特に配管については、年数的に腐食が進んでいると判断し、
リフォーム時に更新することを前提として計画を進めました。

購入後に想定外の出費が出ないよう、リスクと費用感を整理した上で、
安心して購入できるようサポートしています。
リフォーム計画の考え方
外部は瓦屋根・モルタル外壁ともに大きな劣化が見られなかったため、
今回は無理に手を加えず、内部を中心にリフォームする方針としました。
工期は約3か月。
工事中は住まわれていない状態だったため、作業効率と品質の確保がしやすい環境で進めています。
LDKの再構成とキッチンの移設
キッチンは「対面式にしたい」というご要望があり、
もともと分かれていたリビングとダイニングキッチンを、LDKとして一体の空間に再構成しました。
キッチンの位置を変更することで、
- 家族の様子が分かる
- 動線がシンプルになる
- 空間に広がりが生まれる
といった効果が出ています。
キッチンと背面収納は TOTO クラッソ を採用し、使い勝手と収納力を両立しました。
浴室・洗面まわりの間取り調整
浴室は、タイル貼りの在来浴室でした。
冬の寒さや清掃性を考慮し、断熱性に優れたユニットバスへ変更しています。
ただし、既存の浴室寸法が変則的だったため、そのままではユニットバスが納まりません。
そこで浴室単体で考えるのではなく、洗面脱衣室も含めて間取りを見直し、
ユニットバスの既製寸法が無理なく入るよう調整しました。
- ユニットバス:タカラスタンダード グランスパ
- 1階洗面:TOTO オクターブLite
- 2階洗面:TOTO Aシリーズ
- トイレ:TOTO ピュアレストQR
浴室は高断熱浴槽に加え、壁にも断熱材が入っているため、
冬場の浴室の寒さが大きく改善されています。
2階の調整と内装
2階は、構造に影響が出ない範囲で、
- 収納の位置
- 各室の入口
を調整し、使いやすさを向上させました。
また、1階・2階ともに壁紙はすべて張り替え、
1階の床はほぼ全面を新設、2階は部分的に床を更新しています。
見えない部分の性能向上

断熱工事


- 2階天井:高性能グラスウール105mmを二重(合計210mm)
- 1階床(既存):ポリスチレンフォーム40mmを床下から充填
- 1階床(新設):ポリスチレンフォーム65mmを大引き間に施工
体感として、
- 冬の底冷え感が軽減
- 2階はエアコンの効きが良くなった
といった変化を感じていただいています。
配管工事


- 給湯管:エコキュートから全て新設
- 給水管:内部はヘッダー方式で新設(外部塩ビ管は既存利用)
- 排水:切り回し対応
電気工事

オール電化への切り替えに伴い、
- 契約容量:40A → 50A
- 200V回路の増設
- 分電盤の交換
を行い、現在の暮らしに合った電気環境へ更新しました。
設備や内装だけでなく、断熱・配管・電気といった見えない部分まで整えることで、
中古住宅でありながら、これからの暮らしに安心して向き合える住まいとなりました。
リフォーム後の住まい
外部は既存を活かしつつ、
内部は水回り・断熱・配管・電気までしっかりと整えています。
中古住宅という選択をしながらも、
暮らしの中身は新築に近い状態まで引き上げたリフォーム事例です。
住み替えのきっかけから、購入前の確認、リフォームまで一貫して関わることで、
安心して長く住める住まいづくりにつながりました。
