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柏倉九左エ門家

 柏倉家は、最上川の中流右岸の岡と云う地名の段丘上に位置し、山形盆地は一望の下になります。
 承応年間に、現在地の南方山形市柏倉(当時柏村)から移住して来た者で現在16代目である。堀田氏が山形城主であった江戸時代は6,700石の大庄屋であった。
 祖先は、京の出であっったと云われ、現在も京文化の伝統を継承している。代々信仰を生活の絆とし、親鸞聖人御真躊及び御本山拝領の御影像等、信仰の深さを表すものが残されている。
 邸内・外は敷地4000余坪、建物は約360坪を有し、東向きの長屋門を見越して、正面に主屋、南に2棟の土蔵、北には4,500俵の米が収納できる北倉、そして主屋の後方には家蔵がある。
 又、近隣に十余軒の有力な分家があり、一族一体となって、地方行政を始め、公共事業等に力をそそいだ。
 当家はすべてを佛を中心にした生活がなされ真宗(大谷派)のしきたりを重んじ、主屋の南方に佛間を配し、鎌倉時代の三大名工の一人の作と言われる阿弥陀如来像を安置し、21畳の佛間をしつらえている。
 隣接の上湯殿は、輪島の職人による総漆塗りで“九左ェ衛門の重箱風呂”と呼称されている。
 仏間門前の松は、樹齢500年を数え、主屋西南に展開する丘段を利して、小堀遠州流といわれる築山庭園は別名鶴亀の庭とも呼ばれている。
 四季花を絶やさず緑陰と清風は回生のの因であり、全体が山形県指定有形文化財となっている。

門から主屋を見る 主屋全体に水路があります。
漆塗りの壁と洗面台 漆塗りの上湯殿
床の間付の脱衣室
主屋の門側の廊下 昔のタイルです
災害時に炊き出しをした土間 災害時の非常食が梁に吊ってありました。
佛間側の茅葺き屋根のソリ 主屋から門を見る
右に見える灯籠はすごく大きかった。
庭にハート形 米倉側のこの家一番の茅葺き屋根のソリ
主屋の奥にある家蔵 主屋を裏から見る
米倉 西の山側にあった見張り小屋付門

山辺町ふるさと資料館旧山形県庁舎:文翔館

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