明治生命館に残されていた家具をデザインされた梶田恵氏は、大正~昭和戦前にかけて活動した家具と工芸デザイナーであると同時に作家でもあったとの事です。
岩手県一関市出身、東京美術学校図案科に在学中、西洋家具に興味をもたれ、同校を中退され、港区芝の寺尾商店に入社し、家具デザイナーとして3年ほどつとめられたそうです。
大正8年に独立され、南佐久町の自宅に横田スタジオを開かれたそうです。その後梶田工房に改組し疎開される昭和18年までの25年間、家具デザイナー・工芸作家として活躍されたそうです。
明治生命館の家具製作については、明治生命館本社の家具全般を梶田氏が設計され、社長応接室だけ梶田工房で製作し、他は寺尾商店に納めさせたそうです。
場所によってデザインを使い分けておりました。
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