住宅性能・標準仕様

耐震、断熱、気密、換気、創エネを示す高性能住宅の断面

山本建築工業の住宅性能・標準仕様

山本建築工業では、住宅性能を「カタログに書かれた数値」だけで考えていません。

耐震・断熱・気密・省エネルギー性能を設計段階で確認し、その性能を実際の建物で発揮できるように施工すること。そして、気密性能など測定できるものは実測して確かめること。

設計 → 施工 → 確認・測定

この一連の流れまで含めて、住宅性能だと考えています。

このページでは、山本建築工業が現在の新築住宅で基本としている性能・仕様と、実際の施工実績をまとめています。

※住宅の性能・仕様は、敷地条件、間取り、建物形状、ご予算、制度要件などによって変わります。以下は現在の標準的な考え方です。

最終更新:2026年10月

目次

山本建築工業の住宅性能を、まず一覧で

項目標準的な考え方・性能
構造木造軸組工法を基本に、建物ごとに構造計画
耐震性能耐震等級3
構造計算許容応力度計算
制震制震テープを採用
基礎構造計算に基づいて設計・配筋
断熱性能断熱等性能等級6〜7を基本に計画
UA値0.3W/㎡K前後を一つの目安に、建物ごとに計算
気密性能C値0.5㎠/㎡以下を基準
気密測定新築住宅は完成時に全棟測定
直近のC値実績0.13〜0.25㎠/㎡程度
長期優良住宅新築住宅は認定取得を基本
防火性能省令準耐火構造を標準的に採用
窓方位・日射・断熱計画に応じて高性能窓を選定
太陽光発電建物・暮らし・将来の電力利用を考えて提案
HEMSGX・省エネ計画等に応じて提案
施工体制木工事・基礎・断熱・電気・給排水・空調など主要工程を自社施工

性能の数値だけを高くすることが目的ではありません。

大切なのは、その性能が実際の暮らしの中で発揮され、長く維持されること。

そのため、山本建築工業では「設計上の性能」と「現場での施工精度」の両方を大切にしています。

耐震性能|耐震等級3を許容応力度計算で確認

山本建築工業の新築住宅では、耐震等級3を基本としています。

耐震等級3は住宅性能表示制度における耐震性能の最高等級ですが、「耐震等級3」という表示だけでなく、どのように構造を確認しているかも重要だと考えています。

当社では、柱・梁・耐力壁だけを見るのではなく、建物全体に加わる力を確認する許容応力度計算によって構造計画を行います。

また、上部構造だけでなく、基礎についても構造計算の結果を反映して設計します。

耐震に加えて、繰り返す揺れへの備えも

耐震性能は、大きな地震に対して建物が倒壊しないために重要です。

一方で、実際の地震では一度だけではなく、余震を含めて何度も揺れを受ける可能性があります。

そこで山本建築工業では、耐震等級3の構造に加えて制震テープを採用し、建物に伝わる揺れや変形を抑える考え方を取り入れています。

「耐震」と「制震」のどちらか一方ではなく、それぞれの役割を組み合わせて考えます。

基礎|上部構造と切り離さず、構造計算から考える

住宅の耐震性能は、柱や壁だけで成立するものではありません。

それらを支える基礎まで含めて、一つの構造です。

山本建築工業では、上部構造から伝わる力を踏まえて基礎を設計し、構造計算の結果に基づいて地中梁の位置、鉄筋径、配筋間隔などを決めています。

現場では、その設計内容が実際の配筋に正しく反映されているかを確認しながら施工します。

また、コンクリートを打設すると見えなくなる配筋については、第三者機関による配筋検査も受けています。

基礎も自社で施工する理由

基礎は、完成後に簡単にやり直すことができない工程です。

だからこそ、

設計した人
↓
現場を管理する人
↓
実際に施工する人

の間で情報が分断されないことを大切にしています。

構造計算の意図を理解したうえで、実際の現場へ正確に反映する。

そこまで含めて、構造性能だと考えています。

断熱性能|UA値だけでなく、山梨の気候と暮らしから考える

断熱性能は、冬の暖かさだけのためにあるものではありません。

冬に室内から熱が逃げにくくすること。
夏に外の熱を室内へ入りにくくすること。

その両方を考える必要があります。

山本建築工業では、断熱等性能等級6〜7を基本として、建物ごとに外皮性能を計算しています。

UA値については0.3W/㎡K前後を一つの目安としながら、間取り、窓の大きさ、方位、日射条件などを考慮して決定します。

実際の施工事例では、

  • UA値 0.22W/㎡K
  • UA値 0.25W/㎡K

といった住宅もあります。

ただし、UA値を小さくすること自体が目的ではありません。

建物の形状や日射条件、設備計画とのバランスを考え、実際の暮らしで冷暖房負荷が少なく、無理なく快適に過ごせることを目指します。

断熱材は、性能値だけでは決まりません

同じ断熱材を使用しても、

  • 柱・梁まわり
  • 窓まわり
  • 配線・配管まわり
  • 天井・壁・床の取り合い

に隙間や断熱欠損があれば、設計どおりの性能は発揮されません。

そのため山本建築工業では、断熱材の商品性能だけではなく、断熱層を途切れさせない施工を重視しています。

気密性能|C値0.5以下を基準に、完成時に全棟測定

断熱性能が計算によって確認する性能だとすれば、気密性能は実際に完成した建物を測定して初めて分かる性能です。

山本建築工業では、新築住宅についてC値0.5㎠/㎡以下を基準とし、完成時に全棟で気密測定を行っています。

2024〜2026年竣工の新築住宅では、

C値0.13〜0.25㎠/㎡程度

の結果を確認しています。

ただし、私たちはC値を競うために気密施工をしているわけではありません。

気密性能を高める目的は、

  • 断熱材の性能を十分に発揮させる
  • 計画した換気を機能させる
  • 意図しない隙間風を減らす
  • 冷暖房を効率よく働かせる
  • 壁内への不要な空気の流入を抑える

ことにあります。

なぜ全棟測定するのか

気密性能は図面だけでは確認できません。

配管や配線の貫通部、窓まわり、構造の取り合いなど、現場で生まれる小さな隙間の積み重ねによって結果が変わります。

だからこそ、

設計する
↓
施工する
↓
測定する
↓
次の現場へ改善を反映する

という流れを繰り返しています。

測定は、良い数値を宣伝するためではなく、施工品質を確認し続けるための手段でもあります。

窓・日射|断熱性能だけでなく、入る熱と逃げる熱を考える

住宅では、窓の計画が室内環境に大きく影響します。

単純にすべての窓を最高性能にすればよいとは考えていません。

南側から冬の日射を取り込みたい場所。
夏の日射を遮りたい場所。
朝日や西日の影響を受けやすい場所。
眺望や暮らしとのつながりを優先したい場所。

方位や用途によって、窓に求められる役割は変わります。

山本建築工業では、断熱性能だけでなく日射取得と日射遮蔽も考えながら、窓の大きさ・位置・ガラス仕様などを計画します。

実際の施工では、LIXIL TWなどの高性能窓を、方位や設計条件に応じて使い分けています。

空調・換気|高性能にしてから、設備を考える

大きなエアコンを設置すれば快適になる、とは限りません。

まず建物自体の断熱・気密性能を整え、そのうえで必要な冷暖房能力や配置を考える。

山本建築工業では、この順番を大切にしています。

高断熱・高気密化によって建物の暖冷房負荷を小さくできれば、過剰に大きな設備に頼る必要も少なくなります。

実際の住宅では、一般的なルームエアコンを使いながら、間取りや吹き抜け、空気の流れなどを利用して家全体の温熱環境を整える計画も行っています。

設備だけで解決するのではなく、建築と設備を一緒に考えることを基本としています。

長期優良住宅|建てたときだけでなく、その先まで

山本建築工業では、新築住宅について長期優良住宅の認定取得を基本としています。

住宅は建てた瞬間が完成ではありません。

10年、20年、30年と暮らし続け、必要に応じて点検や修繕をしながら使われていくものです。

耐震性や省エネルギー性能だけでなく、維持管理や将来の資産価値まで考え、長く使える住宅として計画することを大切にしています。

省令準耐火構造|地震だけでなく、火災にも備える

住宅の安全性を考えるとき、地震だけでなく火災への備えも重要です。

山本建築工業では、新築住宅で省令準耐火構造を標準的に採用しています。

建物内部や外部からの火災に対して燃え広がりにくい構造とすることで、万一の際の被害を抑えることを目指します。

また、省令準耐火構造は、火災保険の条件によっては保険料の軽減につながる場合があります。

太陽光発電・HEMS|設備を載せることではなく、エネルギー全体を考える

断熱・気密性能を高めることで、まず住宅で使うエネルギーを減らす。

そのうえで、太陽光発電によって必要なエネルギーをつくる。

山本建築工業では、この順番で住宅のエネルギー計画を考えています。

山梨の日射条件や屋根形状、家族構成、昼間の電力使用量、給湯方法などを確認しながら、太陽光発電の容量を検討します。

HEMSについても、GX志向型住宅などの制度要件だけではなく、実際の電力使用量を確認し、暮らし方を見直すための仕組みとして提案しています。

蓄電池については、導入ありきではなく、使用目的や費用対効果、停電時の考え方などを確認しながら検討します。

性能を支えるのは、最後は現場です

設計計算によって高い性能を設定しても、それだけで高性能な住宅になるわけではありません。

実際の建物では、

断熱材の入れ方
気密層の連続
窓まわりの納まり
配線・配管の貫通
構造材の施工
基礎の配筋
空調や換気設備との取り合い

など、数多くの工程が互いに影響しています。

そのため山本建築工業では、木工事だけでなく、基礎・断熱・電気・給排水・空調など、住宅性能に大きく関係する工程をできる限り自社で施工しています。

目的は「何でも自社で行うこと」ではありません。

設計の意図を現場まで途切れさせないこと。

そして、各工程を別々の工事としてではなく、一つの住宅として考えることです。

実際に建てた住宅の性能

性能については、言葉だけではなく実際の住宅で確認していただくことが大切だと考えています。

甲府市・平屋住宅

項目実績
耐震耐震等級3(許容応力度計算)+制震テープ
断熱等級等級7
UA値0.22W/㎡K
C値0.20㎠/㎡
気密測定完成時測定

甲府市・2階建て住宅

項目実績
耐震耐震等級3(許容応力度計算)+制震テープ
断熱等級等級7
UA値0.25W/㎡K
C値0.13〜0.18㎠/㎡
長期優良住宅認定取得
防火省令準耐火構造
太陽光発電9.9kWシステム

数値は住宅ごとに異なります。

大切なのは、一つの最高記録ではなく、設計した性能を一棟ずつ施工し、確認し、その結果を次の住宅へ生かしていくことだと考えています。

よくある質問

山本建築工業の標準UA値はいくつですか?

一律のUA値を標準として決めるのではなく、断熱等性能等級6〜7を基本として、建物ごとに外皮計算を行っています。

現在はUA値0.3W/㎡K前後を一つの目安としており、実際の施工事例ではUA値0.22〜0.25W/㎡Kの住宅もあります。

ただし、UA値だけを小さくするのではなく、日射取得・日射遮蔽、間取り、窓、空調計画まで含めたバランスを重視しています。

C値はいくつを基準にしていますか?

C値0.5㎠/㎡以下を基準としています。

新築住宅では完成時に全棟で気密測定を行い、実際の建物で性能を確認します。近年ではC値0.13〜0.25㎠/㎡程度の実績があります。

耐震等級3ですか?

新築住宅は耐震等級3を基本とし、許容応力度計算によって構造安全性を確認しています。

さらに制震テープを組み合わせ、繰り返しの揺れによる建物の変形を抑える考え方を取り入れています。

長期優良住宅には対応していますか?

はい。新築住宅は長期優良住宅の認定取得を基本としています。

耐震・省エネルギー性能だけでなく、維持管理や将来にわたって住宅を使い続けることまで考えて計画します。

すべての家が同じ仕様ですか?

いいえ。

性能の基本的な考え方は共通していますが、住宅は敷地、方位、家族構成、間取り、予算などによって条件が異なります。

すべてを同じ仕様に当てはめるのではなく、必要な性能を確認したうえで、一棟ごとに設計します。

高性能住宅は設備費が高くなりませんか?

性能を高めるために設備を増やす、という考え方だけではありません。

まず建物の断熱・気密・日射計画を整えて冷暖房負荷を小さくし、そのうえで必要な設備を選ぶことで、設備を過剰にしない住宅を目指します。

数値だけでは分からないところまで、見ていただきたいと思っています

UA値、C値、耐震等級。

住宅性能を比較するとき、数値はとても大切です。

一方で、その数値がどのような設計と施工によってつくられているのかは、完成した住宅を見るだけでは分かりません。

山本建築工業では、完成した住宅だけでなく、基礎配筋、断熱施工、気密処理、配線、配管など、完成すると見えなくなる工事についてもホームページで紹介しています。

「どのくらいの性能か」だけではなく、
「その性能を、どうやってつくっているのか」

まで見ていただいたうえで、家づくりを判断していただければと思っています。

まだ土地や間取り、予算が決まっていない段階でも構いません。

山梨でこれから新築住宅を検討される方は、性能の考え方や予算とのバランスから一緒に整理します。

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