電流検出スイッチで、運転したら給気口が開く仕組み
乾太くんは、短時間で大量の空気を排気する住宅設備です。
そのため、使い方や建物条件によっては、室内が強く負圧になり、
- ドアが重くなる
- どこかから隙間風を引く
- 換気のバランスが崩れる
といった現象が起こることがあります。
一般的には「差圧式給気口(負圧になると自然に開くタイプ)」が使われることが多いのですが、
今回は キッチンのレンジフード連動給気と同じ考え方を、乾太くんにも応用 できないかと考え、
乾太くんが動いた時だけ確実に給気口が開く仕組み を作ってみました。
この記事で紹介する内容
- 乾太くん連動給気口の考え方
- 電流検出スイッチを使った仕組み
- 実際に使った部材と設置例
- 差圧式給気口との違い
- 設計・施工時の注意点
【注意】 本記事は「仕組み・考え方」の紹介です。
電源ラインに関わる配線・結線などの電気工事は、法令とメーカー基準に従い 有資格者 が行ってください。
誤った施工は感電・火災・機器故障につながる恐れがあります。
当社では現場条件(換気計画・気密・配線経路・機器仕様)を確認した上で設計しています。
乾太くん連動給気口の全体構成
今回のシステムは、次のような流れです。
- 乾太くんの電源ラインに電流検出スイッチを設置
- 乾太くんが運転し、電流が流れる
- 電流検出スイッチが反応
- 電動給気シャッターに電源が入り、給気口が開く
- 乾太くん停止で給気口も閉じる

ポイントは、乾太くん側の「運転信号」ではなく、電源ラインの“電流”を見て動作判断していることです。
乾太くんが動いた瞬間だけ給気口を開けられるので、不要な外気流入を抑えつつ、給気ルートを安定させられます。
電流検出スイッチとは
乾太くんには「給気連動用の信号端子」が用意されていないため、
今回は 乾太くんが動いたかどうかを“電流”で判断 する方法を採用しました。


乾太くんの電源ケーブルをスイッチ本体の穴に通すことで、
運転時に流れる電流を検知し、接点出力を取り出すことができます。
今回使用した電流検出スイッチは、一般的にはこのような製品です。
- 電流検出スイッチは、定格電流・接点容量・使用方法によって適否が変わります。
- 本記事は製品の購入やDIY施工を推奨するものではありません。
- 実際の採用可否・施工は、必ず有資格者が現場条件を確認した上で判断してください。
実際の動作状態
乾太くんを運転すると、電流検出スイッチが反応し、
LEDが点灯します。

この信号を使って、給気口側の電源をONにしています。
乾太くんと給気口の位置関係
給気口は「とにかく付ければ良い」わけではなく、
排気量・空気の流れ・室内の使い勝手を考慮して位置を決める必要があります。

今回は、乾太くんの排気動線を意識し、
給気がスムーズに室内へ入る位置に設置しました。
給気口の動作(停止時/運転時)

乾太くん停止時は、給気口は閉じたままです。

乾太くんを運転すると、電流検出スイッチが反応し、給気口が自動で開きます。
人が操作するのは乾太くんだけで、給気は裏側で自動的に制御されます。
差圧式給気口との違い
| 項目 | 差圧式給気口 | 連動給気(今回) |
|---|---|---|
| 開閉のきっかけ | 室内の負圧 | 乾太くんの運転 |
| 動作 | 建物条件に左右されやすい | タイミングが明確 |
| 電気工事 | 不要 | 必要 |
差圧式給気口が適しているケースも多くありますが、
「いつ・どれだけ給気したいか」を明確にしたい場合には、
連動給気という選択肢も有効だと感じました。
設計・施工時の注意点
- 給気量は乾太くんの排気量を考慮する
- 給気口の位置で体感(寒さ・風当たり)が大きく変わる
- 他の換気設備(レンジフード等)との同時運転を確認
- 電源工事は必ず有資格者が行う
「作って終わり」ではなく、
点検・交換・説明ができる納まり を意識することが大切です。
まとめ
乾太くんは非常に便利な設備ですが、
排気が強いからこそ 給気の取り方が住み心地に直結 します。
今回紹介した「電流検出による連動給気」は、
乾太くん運転時だけ確実に給気を行うための一つの方法です。
建物性能や間取りによって最適解は変わるため、
条件に合わせて整理することが重要だと感じています。
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