乾太くんの「連動給気口」を作ってみた

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電流検出スイッチで、運転したら給気口が開く仕組み

乾太くんは、短時間で大量の空気を排気する住宅設備です。
そのため、使い方や建物条件によっては、室内が強く負圧になり、

  • ドアが重くなる
  • どこかから隙間風を引く
  • 換気のバランスが崩れる

といった現象が起こることがあります。

一般的には「差圧式給気口(負圧になると自然に開くタイプ)」が使われることが多いのですが、
今回は キッチンのレンジフード連動給気と同じ考え方を、乾太くんにも応用 できないかと考え、
乾太くんが動いた時だけ確実に給気口が開く仕組み を作ってみました。

この記事で紹介する内容

  • 乾太くん連動給気口の考え方
  • 電流検出スイッチを使った仕組み
  • 実際に使った部材と設置例
  • 差圧式給気口との違い
  • 設計・施工時の注意点

乾太くん連動給気口の全体構成

今回のシステムは、次のような流れです。

  1. 乾太くんの電源ラインに電流検出スイッチを設置
  2. 乾太くんが運転し、電流が流れる
  3. 電流検出スイッチが反応
  4. 電動給気シャッターに電源が入り、給気口が開く
  5. 乾太くん停止で給気口も閉じる
乾太くんの運転に連動して給気口を開閉する仕組み(電流検出スイッチと電動給気シャッター)
乾太くん・電流検出スイッチ・電動給気シャッターの関係が分かる図

ポイントは、乾太くん側の「運転信号」ではなく、電源ラインの“電流”を見て動作判断していることです。
乾太くんが動いた瞬間だけ給気口を開けられるので、不要な外気流入を抑えつつ、給気ルートを安定させられます。

電流検出スイッチとは

乾太くんには「給気連動用の信号端子」が用意されていないため、
今回は 乾太くんが動いたかどうかを“電流”で判断 する方法を採用しました。

乾太くん連動給気口に使用する電流検出スイッチの本体背面
電流検出スイッチ(ケーブルを通す側)
乾太くん連動給気に使用した電流検出スイッチの表示面と仕様
仕様表示と接点出力

乾太くんの電源ケーブルをスイッチ本体の穴に通すことで、
運転時に流れる電流を検知し、接点出力を取り出すことができます。

今回使用した電流検出スイッチは、一般的にはこのような製品です。

  • 電流検出スイッチは、定格電流・接点容量・使用方法によって適否が変わります。
  • 本記事は製品の購入やDIY施工を推奨するものではありません。
  • 実際の採用可否・施工は、必ず有資格者が現場条件を確認した上で判断してください。

実際の動作状態

乾太くんを運転すると、電流検出スイッチが反応し、
LEDが点灯します。

乾太くん運転時に反応して点灯する電流検出スイッチ
乾太くん運転中、電流を検知して作動している状態

この信号を使って、給気口側の電源をONにしています。

乾太くんと給気口の位置関係

給気口は「とにかく付ければ良い」わけではなく、
排気量・空気の流れ・室内の使い勝手を考慮して位置を決める必要があります。

乾太くんと連動給気口の設置位置関係
乾太くんの設置位置と、連動させた給気口の関係

今回は、乾太くんの排気動線を意識し、
給気がスムーズに室内へ入る位置に設置しました。

給気口の動作(停止時/運転時)

乾太くん停止時に閉じている電動給気シャッター
停止時:閉

乾太くん停止時は、給気口は閉じたままです。

乾太くん運転に連動して開いた電動給気シャッター
運転時:開

乾太くんを運転すると、電流検出スイッチが反応し、給気口が自動で開きます。

人が操作するのは乾太くんだけで、給気は裏側で自動的に制御されます。

差圧式給気口との違い

項目差圧式給気口連動給気(今回)
開閉のきっかけ室内の負圧乾太くんの運転
動作建物条件に左右されやすいタイミングが明確
電気工事不要必要

差圧式給気口が適しているケースも多くありますが、
「いつ・どれだけ給気したいか」を明確にしたい場合には、
連動給気という選択肢も有効だと感じました。

設計・施工時の注意点

  • 給気量は乾太くんの排気量を考慮する
  • 給気口の位置で体感(寒さ・風当たり)が大きく変わる
  • 他の換気設備(レンジフード等)との同時運転を確認
  • 電源工事は必ず有資格者が行う

「作って終わり」ではなく、
点検・交換・説明ができる納まり を意識することが大切です。

まとめ

乾太くんは非常に便利な設備ですが、
排気が強いからこそ 給気の取り方が住み心地に直結 します。

今回紹介した「電流検出による連動給気」は、
乾太くん運転時だけ確実に給気を行うための一つの方法です。

建物性能や間取りによって最適解は変わるため、
条件に合わせて整理することが重要だと感じています。

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