


今回の住宅では、完成時の気密測定を行い、C値0.15㎠/㎡という結果を確認しました。
中間時の測定結果と大きな差はなく、仕上げ工事後も安定して高い気密性能が保たれていることが分かりました。
気密性能は、完成してから突然良くなるものではありません。
断熱・気密施工の積み重ねや、現場での細かな納まりの精度が、最終的な数値に表れます。
今回は、その“見えない性能”を完成時にもきちんと数値で確認できた事例です。
この記事では、完成時に気密測定を行う理由や、数値の先にある住まいの価値について分かりやすくご紹介します。
気密測定の現場を360度ビューでご覧いただけます
完成時の気密測定を行った室内の様子を、360度ビューでご覧いただけます。
測定機器の配置だけでなく、壁・窓・設備まわりを含めた室内全体の状況も確認でき、実際の現場の空気感が伝わりやすくなります。
※画面をドラッグして室内全体をご覧いただけます。
気密測定は、専用の送風機と測定器を使って建物全体のすき間量を確認する検査です。
見た目だけでは分からない性能を数値として把握できるため、快適性や省エネ性の土台を支える大切な工程です。
なぜ中間測定が重要なのか
気密性能は、完成時の数値だけで評価できるものではありません。
実際には、施工の途中でどれだけ丁寧に納められているかが、最終的な結果に大きく影響します。
そのため山本建築工業では、施工中の段階でも気密測定を行い、必要に応じて納まりや施工精度を確認しながら進めています。
中間時の測定は“施工の途中確認”、完成時の測定は“仕上がった住宅全体の最終確認”という役割があります。

なぜ完成時にも気密測定を行うのか
気密性能は、完成時に良い数値が出ればそれで十分というものではありません。
施工中に確認した精度が、仕上げ工事後もきちんと維持されているかを確かめることが大切です。
山本建築工業では、中間時に施工の精度を確認し、完成時には住宅全体としてその性能が保たれているかを最終確認しています。
段階ごとに確認を重ねることで、安定した性能につながります。
気密性能は「現場の丁寧さ」の積み重ねです
C値0.15という結果そのものも大切ですが、数値は決して偶然に出るものではありません。
気密性能は、設計だけで決まるものでも、材料だけで決まるものでもなく、
現場での細かな納まりや処理の積み重ねが、最終的な数値に表れます。
例えば、
- 配管やダクトの貫通部
- コンセントや配線まわり
- 窓まわりと開口部の納まり
- 給気口まわりの処理
- 構造材との取り合い部分
こうした一つひとつの処理の積み重ねが、最終的な気密性能に表れます。
大きな断熱材を入れることだけが性能ではありません。
むしろ、見えなくなる細かな部分をどれだけ丁寧に納めるかが、住宅全体の性能を左右します。
数値の先にあるもの
気密測定ではC値という分かりやすい数値が出ます。
しかし本当に大切なのは、その性能が安定して出せること、そして現場ごとに再現できること だと考えています。
数値が良いだけでなく、
- 冷暖房が効きやすいこと
- 計画換気が安定しやすいこと
- 室内の温熱環境が安定しやすいこと
- 長く心地よく暮らせること
こうした住まい手にとっての価値につながってこそ、性能には意味があります。
見えない部分まで確認する家づくり
完成後の住宅では、断熱材や気密処理の多くは見えなくなります。
だからこそ、施工中や完成時に数値で確認し、記録として残していくことが大切だと考えています。
山本建築工業では、見た目の仕上がりだけでなく、完成後には見えにくい部分も丁寧に積み重ねながら家づくりを行っています。
気密測定は、その考え方を確かめる大切な工程のひとつです。
住宅性能は、見えない部分で差が出ます。
これからも一棟一棟、ていねいに確認を重ねながら、快適に長く暮らせる住まいをつくっていきます。

コメント