新築住宅の基礎工事で、コンクリートの打設を行いました。
コンクリートは、必要な強度などを指定して生コン工場へ注文すれば、それだけで終わりではありません。
実際に現場へ運ばれてきたコンクリートが、打設する時点でどのような状態なのかを確認することも、基礎工事の品質管理では大切な工程です。
今回はコンクリートの打設に合わせて、生コンクリートの受入検査を行いました。

コンクリートの受入検査とは
受入検査では、現場へ届いた生コンクリートから試料を採取し、打設前の状態を確認します。
今回行った主な確認は、
空気量の測定
スランプ試験
圧縮強度試験用の供試体の作製
です。
コンクリートは、工場を出荷してから現場へ到着するまでに時間がかかります。
そのため、実際に使用する場所で状態を確認し、必要な品質管理を行ったうえで施工を進めています。

こちらは、コンクリートに含まれる空気量を測定しているところです。
専用の測定器を使い、採取した生コンクリートの空気量が所定の範囲に収まっているかを確認します。
写真の記録では、今回の空気量は4.1%でした。
数値だけを確認するのではなく、実際に現場へ届いたコンクリートをその場で測定し、施工前の状態を記録しておくことが大切です。

続いて行うのがスランプ試験です。
スランプ試験は、生コンクリートの軟らかさや流動性を確認するための試験です。
専用のスランプコーンにコンクリートを詰めて型を引き上げ、コンクリートがどの程度下がったかを測定します。
コンクリートは、単純に軟らかければ施工しやすくて良いというものではありません。
注文した条件に対して、現場へ届いたコンクリートが適切な状態になっているかを確認しながら打設を進めます。
圧縮強度試験のための供試体を作製

こちらでは、現場へ届いたコンクリートを使って、円柱状の供試体(テストピース)を作製しています。
この場ですぐにコンクリートの強度を測定するわけではありません。
作製した供試体を養生した後、所定の材齢で圧縮強度試験を行い、コンクリートが必要な強度を発現しているかを確認するために使用します。
つまり、打設時の状態だけでなく、硬化した後のコンクリートの強度を確認するための準備も、打設日に行っています。
試験結果を記録として残します

最後に、試験結果や供試体をまとめて記録写真を撮影します。
今回の記録では、
空気量:4.1%
コンクリート温度:32℃
などが記録されています。
その日にどのようなコンクリートを使用し、どのような状態で受け入れたのかを後から確認できるよう、試験結果と施工記録を残しています。
完成すると見えなくなるからこそ確認する
基礎工事が終わり、住宅が完成すると、コンクリートを打設した当日の状態や、どのような品質確認を行ったのかを外から見ることはできません。
だからこそ、施工中の段階で一つひとつ確認することが重要です。
コンクリートをただ流し込んで基礎をつくるのではなく、
現場へ届いた状態を確認すること。 試験結果を記録すること。 硬化後の強度確認につながる供試体を残すこと。
こうした工程を積み重ねながら、基礎工事を進めています。
住宅の品質は、完成したときに見える部分だけではありません。
山本建築工業では、完成後には隠れてしまう部分についても確認と記録を行いながら、一つひとつの工程を大切に施工しています。


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