リフォーム工事では、キッチン・お風呂・トイレ・内装など、目に見える部分に意識が向きやすいものです。
もちろん、見た目をきれいにすることも大切です。
しかし、住まいを長く安心して使うためには、壁紙や床、設備機器だけでなく、給水管や排水管などの見えにくい部分を確認することもとても重要です。
今回のリフォーム現場では、外部の排水管まわりを確認したところ、配管の近くにあった木の根が大きく影響している状態でした。
根が排水管のまわりに入り込んでいたり、配管を押してしまっていたり、勾配が悪くなって水がうまく流れにくい状態になっている箇所がありました。
また、排水管が割れている部分も確認できました。
さらに、給水管についても、割れはありませんでしたが、木の根に押されて曲がっている部分がありました。
このまま配管に手を付けずに内装だけをきれいにしてしまうと、工事後に排水不良や詰まり、漏水などの不具合が起きる可能性があります。
そのため今回は、不具合の原因になっていた根を取り除き、問題のあった範囲の配管を新しくやり替えました。
木の根が外部排水管に影響していた状態
外部排水管のまわりを掘って確認すると、配管のすぐ近くに木の根が入り込んでいました。
木の根は、最初から大きいわけではありません。
植えたばかりの頃は小さな木でも、数年、十数年と時間が経つうちに、地中で根が大きく広がっていきます。
その結果、配管を押したり、排水桝まわりに影響を与えたりすることがあります。

今回の現場でも、根が排水管のすぐ近くまで伸びており、配管まわりに影響を与えていました。
排水管は「勾配」がとても大切です
排水管は、ただ管がつながっていればよいわけではありません。
水が自然に流れるように、適切な勾配を取る必要があります。
この勾配が悪くなると、排水がうまく流れず、管の中に水や汚れが残りやすくなります。
今回の現場では、木の根の影響などにより、排水管が押されてしまい、勾配が悪くなっている部分がありました。

排水の流れが悪い状態をそのままにしておくと、次のような不具合につながる可能性があります。
- 排水の流れが悪くなる
- 排水管が詰まりやすくなる
- においが上がりやすくなる
- 汚水が管の中に残りやすくなる
- 後から再度掘り返しが必要になる
リフォーム後に内装がきれいになっても、排水管に問題が残っていると、住み始めてから不具合が出てしまうことがあります。
配管まわりの根は、後から不具合につながることがあります
建物のまわりに植木があると、外観がやわらかくなり、目隠しや日除けにもなります。
植木そのものが悪いわけではありません。
ただし、排水管や排水桝、給水管の近くに木を植える場合は、将来的な根の広がりに注意が必要です。
木の根は、地中で水分や養分を求めて広がっていきます。
排水管や給水管の近くに根が伸びると、管を押したり、桝まわりを傷めたりすることがあります。

今回の現場でも、排水管だけでなく、給水管が根に押されて曲がっている部分もありました。
給水管については割れはありませんでしたが、将来的な不具合を防ぐためには、こうした状態も見逃さないことが大切です。
特に注意したいのは、次のような場所です。
- 排水管の真上
- 排水桝のすぐ近く
- 給水管の近く
- 建物と塀の間の狭い通路
- 後から重機や人が入りにくい場所
- 基礎まわり
- 地中配管が通っている場所
こうした場所に植木をする場合は、将来的な根の広がりや、配管の点検・修理のしやすさまで考えておくと安心です。
実際に排水管が割れている箇所もありました
今回の現場では、排水管が割れている箇所も確認できました。

配管が割れていると、排水が地中に漏れてしまう可能性があります。
また、割れた部分から土や根が入り込むことで、さらに詰まりやすくなることもあります。
排水管の不具合は、普段の生活ではなかなか気づきにくいものです。
しかし、放置してしまうと、
- 排水不良
- 詰まり
- 悪臭
- 地面の湿り
- 建物まわりの衛生面の問題
- 再工事による追加費用
につながることがあります。
そのため、リフォームのタイミングで確認できる部分は、できるだけ確認しておくことが大切です。
不具合のあった範囲の配管をやり替えました
今回の工事では、不具合の原因になっていた根を取り除き、問題のあった範囲の配管を新しくやり替えました。

排水管や給水管は、普段見えない部分です。
しかし、住まいを安心して使い続けるためには、とても重要な部分です。
内装だけをきれいにしても、排水管や給水管に不具合の原因が残っていると、後からトラブルになる可能性があります。
今回のように、リフォーム前に外部配管の状態を確認し、必要な部分を直しておくことで、工事後の不具合を防ぎやすくなります。
給水管・排水管の近くに植木をする場合は注意しましょう
今回の事例では、排水管に勾配不良や割れがあり、給水管にも根に押されて曲がっている部分がありました。
給水管・排水管・排水桝などの近くに植木をする場合は、少し注意が必要です。
もちろん、植木そのものが悪いわけではありません。
庭や外構に緑があることは、住まいの雰囲気を良くしてくれます。
ただし、配管の近くや真上に木を植えると、将来的に根が配管に影響することがあります。
特に、根が強く張る木や、大きく成長する木を植える場合は、配管の位置を確認したうえで、できるだけ配管から離して植えることをおすすめします。
また、すでに建物まわりに植木がある場合でも、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 排水の流れが悪い
- 外の排水桝まわりが湿っている
- 排水のにおいが気になる
- 何度も詰まりが起きる
- 建物まわりの地面が沈んでいる
- 排水桝の近くに大きな木がある
こうした症状がある場合は、早めに専門業者に確認してもらうと安心です。
リフォームでは「見える部分」だけでなく「見えない部分」も大切です
リフォームというと、壁紙、床、キッチン、お風呂、トイレなど、見える部分をきれいにする工事をイメージされる方が多いと思います。
もちろん、それも大切です。
しかし、実際に長く安心して暮らすためには、排水管、給水管、床下、外部まわりなど、普段見えにくい部分の確認も欠かせません。
今回の現場でも、もし外部配管を確認せずに内装だけを進めていたら、工事後に排水不良などのトラブルが起きていた可能性があります。
山本建築工業では、必要に応じてこうした見えにくい部分も確認しながら、リフォーム後に安心して暮らせるように工事を進めています。
まとめ
配管まわりに植木がある場合、すぐに問題が出るとは限りません。
しかし、木の根は時間をかけて成長し、排水管や給水管、排水桝まわりに影響を与えることがあります。
特にリフォームの際には、内装や設備機器だけでなく、
- 外部排水管
- 排水桝
- 給水管
- 床下
- 建物まわり
もあわせて確認しておくことが大切です。
「見た目はきれいになったけれど、後から排水トラブルが出てしまった」
ということを防ぐためにも、住まいの見えない部分まで丁寧に確認していきたいと思います。
給水管・排水管・排水桝の近くに植木をする場合は、できるだけ配管から離し、将来的な点検や修理のしやすさも考えておくことをおすすめします。

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