木造の可能性を住宅の先へ|山梨で中大規模木造の構造設計を学びます

木造住宅から中大規模木造へ広がる可能性と、木造トラス・長スパン構造を学ぶイメージ

2026年12月、山梨県甲府市で「木造軸組工法 中大規模建築物の構造設計演習」が開催されます。

当社が所属している一般社団法人山梨県木造住宅協会も協力団体として関わる講習会で、私自身も受講する予定です。

山本建築工業の仕事は、現在も木造住宅が中心です。

一方で、木造の可能性は住宅だけに限られるものではありません。

今回の講習を通じて、木造トラスや長スパンの構造など、普段の住宅とは少し違った木構造についても学び、木材を住宅以外の建築へ活かしていく可能性について考えていきたいと思っています。

目次

山梨で中大規模木造の構造設計演習が開催されます

今回開催されるのは、「木造軸組工法 中大規模建築物の構造設計演習」という2日間の対面講習会です。

「木造軸組工法中大規模建築物の許容応力度設計」の講習会を受講した方、または今年度受講予定の方を対象に、さらに構造設計能力を高めることを目的としています。

山梨会場は、次の日程で予定されています。

  • 開催日:2026年12月16日(水)・17日(木)
  • 時間:両日とも10:00~17:00
  • 会場:ジットプラザ 3階 Bホール
  • 所在地:山梨県甲府市高畑2-19-2
  • 定員:40名
  • 受講料:無料
  • 計算演習資料代:1,340円(税込)

各会場とも定員になり次第締め切りとなる予定です。

中大規模木造の構造設計について、より実践的に学びたい建築関係者に向けた講習内容となっています。

2026年開催の木造軸組工法中大規模建築物の構造設計演習の公式チラシ。山梨会場は12月16日・17日に開催
講習会の公式案内(タップすると拡大できます)

特に学びたいのが木造トラスと長スパンの構造

今回、個人的に特に興味を持っているのが、1日目に行われる木造トラスと長スパン木造トラスに関する演習です。

講習では、木造トラスの概説から、構造計算の全体的な流れや手順、荷重の整理、長スパン木造トラスの計算演習まで行われる予定です。

住宅では、柱や耐力壁を配置しながら建物を支えていくことが基本になります。

一方、店舗や事務所、施設など、建物の用途や規模が変われば、柱の少ない広い空間が求められることもあります。

そうした大きな空間を木造で実現する方法の一つが、トラスなどを使った構造です。

木造トラスを使って柱の少ない大空間を支える長スパン木造建築の構造イメージ

木という材料を使いながら、どのように大きな空間を成立させるのか。

意匠だけではなく、荷重の流れや構造計算から理解していくことに、今回の講習を受ける大きな意味があると感じています。

耐力壁や接合部についても、さらに深く学ぶ内容です

2日目には、耐力壁の詳細計算法をはじめ、耐力壁の許容せん断耐力や剛性の評価、柱頭柱脚接合部の引抜力の算定・検定、耐力壁周辺部材の検定などが予定されています。

耐力壁や柱頭柱脚の接合部は、普段の木造住宅でも構造上とても重要な部分です。

中大規模木造と一般的な木造住宅では、建物の規模や設計条件は異なります。

それでも、建物に加わった力がどのように流れ、どの部材がどのような役割を担っているのかをより深く理解することは、住宅の構造を考えるうえでも役立つと考えています。

今回の講習を、中大規模木造だけの特別な知識として捉えるのではなく、木構造そのものへの理解を深める機会にしたいと思っています。

今すぐ中大規模木造の案件があるわけではありません

現時点で、山本建築工業に中大規模木造の具体的な案件があるわけではありません。

また、この講習を受けたからといって、すぐに中大規模木造を手掛けるということでもありません。

ただ、実際に相談をいただいてから初めて学び始めるのではなく、将来の可能性として今のうちから知識を積み重ねておくことは大切だと考えています。

これまで当社は、木造住宅を中心に設計・施工を行ってきました。

その一方で、木材そのものには住宅以外にも多くの使い方があります。

柱の少ない大きな空間を木造でつくること。

店舗や事務所、施設など、住宅以外の建築にも木材を活かしていくこと。

木造を扱う地域工務店として、そうした可能性についても少しずつ理解を深め、将来の選択肢を増やしていければと考えています。

住宅が中心だからこそ、住宅の外まで学んでみる

木造住宅から店舗や地域施設など住宅以外の木造建築へ可能性が広がるイメージ

山本建築工業の仕事の中心が木造住宅であることは、これからも変わりません。

ただ、木造住宅をつくる会社だからといって、学ぶ範囲まで住宅の中だけに限定する必要はないと思っています。

木造トラスや長スパン構造など、これまで扱う機会の少なかった分野にも触れながら、木材や木構造への理解を広げていく。

直接そのまま住宅に使う技術ばかりではないとしても、違う規模や用途の木造建築を学ぶことで、普段の住宅づくりを別の角度から見直せることもあると思います。

新しいことを学ぶ目的は、すぐに仕事の範囲を広げることだけではありません。

木造について知っていることを少しずつ増やし、設計や施工を考えるときの引き出しを増やしておくこと。

その積み重ねが、これからの地域工務店にとって大切なのではないかと考えています。

講習後にも改めてご紹介します

今回の講習では、木造トラスや長スパン構造をはじめ、中大規模木造の構造設計についてしっかり学んできたいと思います。

講習を受講した後には、実際にどのような内容を学んだのか、印象に残ったことや住宅づくりにも活かせそうだと感じたことなどを、改めてブログでご紹介する予定です。

中大規模木造や木造トラスの構造設計に興味のある建築関係者の方は、主催者の公式案内もご確認ください。

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この記事を書いた人

山本 大介のアバター 山本 大介 代表取締役

有限会社山本建築工業 代表取締役。
地域に根ざした住まいづくりを大切にし、設計から施工まで一貫して取り組んでいます。

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